本アート展に日比野克彦氏出展が決定!

2025年1月20日

ストリートアートの進化と革命展 実行委員会は、 2025年 1月22日から3月23日まで渋谷ストリーム ホールで開催される 「ストリートアートの進化と革命」展にて、アーティスト・日比野克彦氏 の出展を決定いたしました。 これは、パブリックアートや公開制作を通じて、地域の魅力発信や 社会課題の解決に 貢献し 続け て いる 日比野氏の活動から、 ストリートアートの新たな可能性を来場者に感じてもらいたい、 という実行委員会の想いに同氏が賛同して実現するものです。

日比野克彦から読み解くストリートアートが紡ぐ地域と社会の未来

本展では「脳はダマせても⇄身体はダマせない#01」(日比野克彦/2024年制作)を展示いたします。 本作品は、VRゴーグルを装着した日比野氏がリアルなギャラリー空間にライブペインティングをしながら、観客はモニターでも仮想空間に描かれた作品を楽しむことができるという実験的な試みのもとに作られました。

日比野氏は、ストリートアートが世界的に盛り上がりを見せる1980年代初頭にアート活動を開始。身近な素材である「段ボール」を用いた作品が注目を集め、国内外での展覧会開催や舞台美術の制作など、幅広い活動を行ってきました。
近年では、地域特性を活かしたアートプロジェクトを各地で開催し、一般参加者と共に新たな表現を追求しています。
一方、かつてはタグと呼ばれるグラフィティ(落書き)から始まり、破壊行為とみなされていたストリートアートも、現在では許可を得て都市に制作される作品が増え、景観創造にも貢献しています。さらに世界においては、公共空間での作品制作を通じて、不特定多数にメッセージを発信できるため、文化や地域、社会に大きな影響を与える存在へと成長しつつあり、このような進化は日比野氏独自のプロジェクトと通じるものがあります。
アートを通じて地域とつながりながら、彩り豊かな社会を生みだす日比野氏の活動は、日本におけるストリートアートの未来の可能性の一つとも言えるでしょう。
本展覧会では、シーンに革命を起こしたバンクシーを中心に、キース・へリング、ジャン=ミシェル・バスキア、そしていま世界から注目されている日本人アーティストなど、50名100作品という国内最大規模の作品群とともにストリートアートの進化の軌跡を追います。ご来場の皆様には、作品鑑賞だけでなく、その変遷や未来のストリートアートシーンを想像する楽しさも存分に感じていただきたいと願っております。

Gallery & Restaurant 舞台裏にて制作風景/2024年

日比野克彦(ひびのかつひこ)

1958年岐阜県生まれ。東京藝術大学に在学していた80年代前半より作家活動を開始 し、社会メディアとアート活動を融合する表現領域の拡大に大きな注目が集まる。その後は シドニー・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレにも参加するなど、国内外で個展・ グループ展、領域を横断する多彩な活動を展開。また地域の場の特性を生かしたワーク ショップ、アートプロジェクトを継続的に発信。現在、岐阜県美術館、熊本市現代美術館にて 館長、母校である東京藝術大学にて1995年から教育研究活動、2022年から学長を 務め、学内に芸術未来研究場を立ち上げ、現代に於けるアートの更なる可能性を追求し、 企業、自治体との連携なども積極的に行い、「アートは生きる力」を研究、実践し続けている。 2025年夏に水戸芸術館現代美術センターで個展開催予定。

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